令和4年度「さと☆ぼら講習会」第8~9回
第8回と第9回の里山ボランティア(略して「さと☆ぼら」)講習会を
それぞれ11月5日と19日に実施しました
さと☆ぼら講習会では、
沢山池周辺の里山環境の再生と維持に携わるボランティアとして活躍してもらうため
田んぼや樹林地の整備・維持にかかわる作業を体験し、学んでいきます
今回は11月5日の樹林地管理と、11月19日の竹林関係の様子を紹介します
樹林地管理では、まず永島先生から安全対策の心構えや、
樹林地管理での道具の使い方を教えてもらいました
間伐や枝払いをするといっても、実にたくさんの道具を使いますね
田んぼづくりとは一味違い、一歩間違うとケガや命にかかわる作業が
多くあり、講習生のみなさんも気を引き締めて作業していました
高枝のこぎりを使って高いところの枝を払う作業をする際には、
枝が思わぬところに落下しないように、
ロープをかけて安全な方向にみんなで引っ張りながら行いました
そこまで太くない枝や幹でも、倒れる瞬間は緊張が走ります
午前中は高枝のこぎりでの枝払い、大きいのこぎりでの伐採を体験しましたが
無事にケガもなく作業を終え、午後はカントリーヘッジ整備です
カントリーヘッジとは、森の手入れで出た間伐材を持ち出さずに、
その場で活用して作る柵垣です
縦に杭を打って、杭の間に枝葉や幹を上からどんどん重ねていきます
垣根としての意味もありますが、そのままにして自然に還す意味があります
昆虫や小動物の隠れ家、営巣地、餌場にしたりと、生物多様性を生むことや、
豊かな土づくり、植物の発芽、生育にもつながり、景観にもマッチする
自然に優しい垣根ですね
ただ木を切るだけでなく、環境保全につなげることを考えながら、
樹林地管理の体験をすることができました
さらに11月19日の講習では、竹をテーマに作業を行いました
午前中には竹林整備として間伐をしつつ、良い竹を見定めて竹を採取しました
今回の講師は阿部先生で、竹の状態や見分け方、竹垣の作り方を教えてもらいました
竹林は放っておくとすぐに荒れてしまうので、人が入って間伐したり、
竹や枝葉を整理し自然に還すことで、スッキリした美しい竹林を維持していきます
長坂緑地内にある竹は真竹で、孟宗竹と比べると少し細めです
ちなみに真竹や破竹は節の出っ張りが二重、孟宗竹は一重という点で
竹の種類を見分けられるそうです
また節の色が白いと1~2年目、3~4年になると黒くなってきて、
5~6年で葉がだんだんと落ちてくるという視点で真竹の年齢を知ることができます
午後は、午前の整備作業で採った竹を使って竹垣づくりをしました
縦に杭を打ち込み、シュロ縄で格子状に縛った竹を固定して、四ツ目垣を作ります
先生に竹垣の結び方を習い、みんなで実践してみますが、これがとっても難しい…
何か所かやっていくうちに何とかそれらしくできるようになりましたが、
明日になったらすっかり忘れてしまいそうですね
改めて竹の奥深さや活用の多様さを実感できる体験ができました
竹林の講習では身体も頭も使う講習で大変でしたが、講習生の皆さんお疲れさまでした