令和4年度「さと☆ぼら講習会」第6回
第6回里山ボランティア(略してさと☆ぼら)講習会を10月8日に実施しました
さと☆ぼら講習会では、
沢山池周辺の里山環境の再生と維持に携わるボランティアとして活躍してもらうため
田んぼや樹林地の整備・維持にかかわる作業を体験し、学んでいきます
第6回目は田んぼ講習で、稲刈りと稲架づくり・稲架掛けをしました
まずは先生方から稲刈りの概要を教えてもらい、
続いて田んぼの生物について説明がありました
稲刈りというと、地面近くを鎌で刈り取るイメージですが、
実は外国では穂だけを収穫する場合のほうが多いらしいです
日本はワラも様々な用途に使うので、地際で刈り取ります
稲を刈った後は稲架(はざ)という稲をかける台を作り、稲をかけていきます
また実は先日、「イネカメムシ」という虫をここの田んぼで見つけました
このカメムシは神奈川県東部で見つかるのはは非常に稀で、
神奈川県レッドデータブックによると「70年前の藤沢の記録があるのみ」
という大変珍しい発見がありました
ただし稲作としては稲の害虫にあたるので、あまりありがたくない虫です
稲刈り
田んぼに移動したら、稲刈りの仕方を教えてもらいました
先日の草刈りと違い、稲刈りでは刃がギザギザした鋸(のこぎり)鎌を使います
1株の稲をつかんで、地面近くで鎌を引くようにして刈るそうです
田植えの時は3本くらいだった稲が、収穫時は30~50本くらいに増えていました
3粒のお米が1000粒くらいになるなんて驚きですね
刈り取った稲は3~5株くらいまとめて畔に置いていくのですが、
クロスして十字に重ねていくことで1束を区切っておきます
区切った束はあとで麻ひもできつく結びます
作業の途中ではいろいろな生き物を見つけました
写真のヤマアカガエルのほかにも、バッタ、カマキリやその卵、ザリガニなどがいました
稲架づくり・稲架掛け
刈って結んだ稲は一旦置いておいて、今度は稲架を作っていきます
3本の竹を荒縄で結び、かけやという木槌で竹を地面に叩き込みます
それを2つ作ってそこに稲をかける長い竹を掛ければ、稲架の完成です
麻ひもで縛った稲を2つに分け、Xの形にクロスさせて稲架にかけるのが稲架掛けです
ぎっしり掛けると結構な重さになるので、稲架がしなって垂れ下がってしまうので、
場合によっては真ん中に支柱を追加します
全部かけ終わったら稲架の前でみんなで記念撮影しました
代かき、クロ塗りから田植え、草取りを経験して、稲刈りをすると喜びもひとしおです
中腰の姿勢で長時間の作業でしたが、講習生の皆さんお疲れさまでした