令和4年度「さと☆ぼら講習会」第3回
第3回里山ボランティア(略してさと☆ぼら)講習会を6月11日に実施しました
さと☆ぼら講習会では、
沢山池周辺の里山環境の再生と維持に携わるボランティアとして活躍してもらうため
田んぼや樹林地の整備・維持にかかわる作業を体験し、学んでいきます
第3回目の作業ははじめての「樹林地講習」になります
樹林地講習では田んぼではなく周りにある木々や植物の管理をしていきます
まずは里山の樹林の考え方や植物について、作業での安全対策について説明を受けた後は、
実際の樹林地内を歩きながら、希少な植物や外来種について観察します
植物の観察
まずすぐに目についたのは外来種のセイタカアワダチソウです
この種は要注意外来生物に指定されて駆除の対象になっていますが、
いくら草刈りをしてもすぐに生えてきてしまいます
ほかにも在来種に影響及ぼすセイヨウタンポポなどは勢いが強く要注意です
また注意が必要という意味では、ノイバラはトゲかあって危険です
樹林地作業はケガ防止のため、皮手袋が必需品です
こちらは希少な植物のツルギキョウです
沢山池の里山では、田んぼの復田をした後によく見られるようになりました
草刈り作業
今回は大鎌を使って草刈り作業を行います
1m以上もあるので、広い範囲を一気に草刈りできますが、
その分、周りの人に当たらないよう、取り扱いに注意する必要があります
講師の方にやり方や注意点を教えてもらい、みんなでいざ実践です
広範囲にかなり草が生い茂っていて、今回はやりがいがありそうですね
ところで、草刈りの最中にカラムシという植物を見つけました
日本では一般的な植物で、しつこい雑草の一種というイメージですが、
茎の皮からとれる繊維は麻と同じくらい丈夫で、「ちょま」とも言うそうです
古くから紐や縄として使われ、布にして衣服にも使われていたとか
結構な重労働なので休憩をはさみつつ、なんとか当初の範囲を刈り終えました
みんなで一斉に作業したのでかなり広いエリアを草刈りすることができました
最後に使い終わった鎌の手入れをし、本日の作業終了です
初めての大鎌は大変だったと思いますが、講習生のみなさんお疲れ様でした