令和4年度「さと☆ぼら講習会」第1回
今年度初めての里山ボランティア(略してさと☆ぼら)講習会を5月14日に実施しました
さと☆ぼら講習会では、
沢山池周辺の里山環境の再生と維持に携わるボランティアとして活躍してもらうため
田んぼや樹林地の整備・維持にかかわる作業を体験し、学んでいきます
初めての作業は田んぼの「シロかき」と「クロぬり」になります
シロとクロと聞くと「白」「黒」のイメージになるかもしれませんが、
漢字で書くと「代掻き」と「畔塗り」です
講師を務めるのは横須賀里山田んぼ倶楽部(通称:さとたん)と、
NPO三浦半島生物多様性保全(通称:みうぜん)の方々になります
沢山池のことや、道具の使い方を講師の方々に説明をしてもらったら、
みんなで田んぼで移動して、いざ実践
しかしこの日は午後から作業でしたが、午前中までは大雨
田んぼに行くまでの通路がすでに水没し、
小川の水かさもかなり増水していました
やっとのことで田んぼまでたどり着き、
実際の作業の説明を受けたら、ようやく作業開始です
クロぬり
クワを使って田んぼの畔(あぜ)に泥を塗りこんでいきます。
畔は「くろ」とも読むので、クロぬり=「畔塗り」です
この作業の意味は、田んぼにたまった水が畔の側面から流れないようにすること。
塗った泥が水漏れの防止になります。
田んぼの水が普段よりかなり水かさが増していたので、
みなさん初めてなのもあり、動くのも大変でした
シロかき
すでに講習の前にさとたんやみうぜんの皆さんが、事前に代掻きをしてくれていたので、
すでに田んぼの泥がある程度はトロトロになっています
なので仕上げの作業として、トンボを使って田んぼの底の泥をならしていきます。
底の泥が凸凹のままだと、田植えの時に稲が沈んでしまったり、水が届かなくなります
代掻きは本来、水のない田んぼに水を張って、土の塊をほぐす作業から始めます
そうすることで、土がトロトロになり、田んぼの底から水が流れ出にくくなるのです
途中、田んぼの中で見つけたオケラの観察などもしながら、
増水した水に苦戦しつつ、ようやく田んぼ2つ分の畔塗りと代掻き作業が終わりました
川で道具や足袋についた泥を落として、作業終了です
講習生の皆さん、大変なコンディションの中、お疲れさまでした