令和3年度 第7回里山ボランティア育成講習会
2021年9月25日(土)9:00~「令和3年度 里山ボランティア育成講習会 第7回」
今回の講習会は稲刈りと稲架掛けを行いました
まずは稲刈りに使う道具や稲刈りについて教えてもらいました。
今回使うのはノコギリ鎌という稲刈り用の鎌を使います
草刈りで使う鎌とは違い、刃の部分がギザギザとしたノコギリ状になっているのが特徴です
使い方は左手で稲の束をしっかりと掴んで、ノコギリ鎌で根元を切ります。
ギザギザとしている刃のおかげで硬い稲も小さな力で刈ることができます
作業中は稲をつかんでいる手や自分の足などケガをしないよう要注意です
稲刈りについて教わったら田んぼへ移動して作業開始です
稲刈りのタイミングは、稲穂についたお米が大きく育って重くなり、穂先が垂れてきた時です
稲刈りの講習では「稲を刈る」と「稲を干す」という作業を行います
最初に行うのは「稲を刈る」という作業です
講師の手本を見てから体験します。
稲の刈り方は、稲を1株分まとめてつかみ、根元に鎌を当てて引くように切ります。
刈った稲は6株を1束にし、麻ひもで根元を結びまとめます。
この手順を、田んぼに稲がなくなるまで繰り返します
次に行うのは「稲を干す」作業です
稲を干す方法は、刈ってまとめた稲を、稲架(はざ)にかけるだけです
しっかりと乾燥させないとお米にカビが生えやすくなります。収穫時点では水分量は22%くらいです。目標の水分量は15%です。
現代農法では乾燥機を使って乾燥させますが、沢山池の里山では天日で乾燥させます。
乾燥機で熱風を当てて一気に乾燥させるとお米にひびが入って栄養が流れ出てしまったり、乾燥にムラが出て品質が下がる可能性がありますが、天日干しは時間をかけてゆっくりと乾燥させるため、ひびや乾燥ムラが出にくいです
今回は稲架づくりも体験しました
材料には里山内の竹を使います
つくり方は稲を掛ける長い竹を支えるように短い竹を組み、竹同士が交差する部分は荒縄という太い縄で結びます。
結び方は緩みにくい方法を講師に教わりながら結びます
稲架が完成したら稲を逆さに掛けます。
掛けるときに稲の束をまとめる麻ひもが緩いものは結び直します。
稲はこれから日に当てて乾燥させるので、まとめる麻ひもが緩いと、水分が減ってかさが減った稲が地面に落ちてしまいます
落ちてしまうと土が付いたり乾燥しにくかったりと次の作業へ影響が出てしまいます
刈り取った稲をすべて掛け終わったら講習会は終了です
次回は脱穀(だっこく)作業を行う予定です