令和3年度 自然体験会「親子で田んぼ体験(稲刈り)」
2021年9月19日(日) 自然体験会「親子で田んぼ体験(稲刈り)」
自然体験会である「親子で田んぼ体験(稲刈り)」を新型コロナウイルス感染対策を行い開催しました
このイベントは、田んぼ体験を通じて幅広い世代の方々に里山での活動を知っていただくことを目的として開催しています
稲刈り体験の講師は、横須賀里山田んぼ倶楽部(通称:さとたん)とNPO法人三浦半島生物多様性保全(通称:みうぜん)の皆さんです
沢山池の里山では横須賀市と協力して整備作業を行っている団体がいくつかありますがさとたんとみうぜんもその1つです
それでは「親子で田んぼ体験(稲刈り)」開始です
参加者は、6月の田植えに参加していただいた皆さんです。
まずは講師から田植え後の田んぼのことや稲刈りのことを教えていただきました
田植えを行った田んぼには水を張ります
田んぼに水を張ると田んぼに雑草が生えるのを減らすことができます。
さらに背の低い時の稲を半分以上水に浸けることで、風の影響を受けにくくし、倒れるのを防ぎます
稲を収穫するまでは、水を張っておく以外にも雑草取りを行っていました
田んぼに水を張るとある程度雑草を防ぐことができますが、完璧に防ぐことはできず、水に強い雑草は生えてしまいます
沢山池の里山は、無農薬で稲作を行っているので、雑草は除草剤を使わず手で取り除きます。
1つ1つ取り除くのは大変な作業ですが、稲の生長を雑草に妨げられないようにするには大切な作業で、収穫まで定期的に行います
稲の収穫のタイミングは、稲穂のコメが大きく育ち、穂先が黄色くなって垂れた時です
早いとお米が小さく、遅いと稲穂の先から芽が出てコメが収穫できなくなってしまいます
里山や田んぼのことを教えてもらった後は、体験場所に移動して、詳しい作業方法を聞き稲刈り体験開始です
稲刈りには、ノコギリ鎌を使います。
ノコギリ鎌は、先がギザギザとしているので硬くて太い稲も少ない力で刈り取ることができます
作業は、刃物を使うので使い方や周りに十分注意しながら行います
稲刈りの作業では、ノコギリ鎌で5~10株分刈り取り、根本を麻ひもで結んで1束にまとめます。
麻ひもでまとめた稲は、土がついたり踏まないように垣根へ掛けておきます。
稲刈りが終わったら稲架掛けを行います
「稲架掛け」ははざかけと読みます。
稲を日の当たる場所に掛けて天日干しする作業のことです
稲を仮置きしてあった垣根から竹で作った台へ運びます。
この時穂を引きずらないように注意です
協力してバケツリレー方式で運びました。
稲を掛けるときは結び目を上にして穂を下になるように掛けます
稲はこのまま2週間くらい天日干します
この稲がご飯として食べられるようになるには、まだいくつかの工程が残っています。
稲架掛け後は脱穀という稲をワラとモミ(お米に殻がついている状態)に分ける作業を行います。
脱穀の後は、もみすり(お米についている殻をとる作業)、その後に精米(お米の表面を削る作業)と続き、スーパーで売られている白いお米の状態になります。
収穫からご飯として食べられるようになるまでとっても手間がかかります
以上で自然体験会「親子で田んぼ体験(稲刈り)」は終了です
ご参加いただいた皆さまありがとうございました