令和3年度 第6回里山ボランティア育成講習会
2021年7月10日(土) 9:00~12:30 第6回 草取り・水鉄砲づくり
第6回目の里山ボランティア育成講習会は田んぼの草取り、畦(あぜ)の草刈りを行いました
さらに、7月3日に予定していた第5回の講習会は雨と強風で中止となってしまったので、その日に行う予定だった水鉄砲づくりも行いました。
まずは田んぼでの作業です。
講習会では2回しか行いませんが、この草取りと草刈りは夏の間に雑草が茂ってしまわないように頻繁に行っています。
田んぼは日当たりが良いので生えてしまった雑草はすぐに大きく育ってしまいます
雑草は放置すると稲の栄養を奪ってしまうだけでなく、大きく育つと日差しを遮り稲に影を作ってしまいます
そうなると稲の成長を邪魔するので、なるべく雑草は取り除きます
この日までは雨の日が続き、田んぼが渇くことが少なかったので雑草は少なめでした
少なめでしたが、水の流れが悪かった場所に藻が出てしまっている部分がありました。
藻はたくさんあると風で動いて稲を倒してしまうので、できる限り藻をすくって田んぼの外へ出します
草取りの作業は単純な作業の繰り返しですが、この日は日差しが強く体力を使う作業となりました
しっかりと休憩しながら作業を行います。
草取りのあとは畔の草刈りも行いました
畔は田んぼのために日当たりが良くなるようにしているので、雑草がすぐに生い茂ります
雑草は茂りすぎると作業の邪魔になり、稲に日陰を作るだけでなく、風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなってしまいます
畔の雑草は田んぼの中とは違う方法で対処します。田んぼの中の雑草は稲を避けて取り除きましたが、田んぼの外の雑草はしっかりと根を張っていて手で引き抜きにくく、量が多いので鎌を使って刈りとります
鎌は右から左へ払うように動かし、刃を雑草の根元に当て使います。
雑草を刈るときは刃物を使うのでけがをしたり、させたりしないように気を付けます。それと今回は田んぼの周辺の草刈りなので、畔を踏んで崩したり、稲を踏んで倒したりしないように足元にも注意します
草取りと草刈が終わり、田んぼ周辺の雑草がなくなりきれいになりました
雑草が多いのは特に暑い時期なため大変な作業ですが健康な稲を育てるには大切な作業です
稲はこれから育ってさらに背が高くなってから、お盆あたりに花を咲かせ、穂先にお米ができます
稲の花は晴れた日の午前中の数時間にまとまって咲きます
限られた短い時間に花が咲くので見るのは難しいですが、タイミングが合えば田んぼ一面で花が咲いている風景が見られます
田んぼ作業の後は竹で水鉄砲を作りました。
材料の竹は里山の整備で出た端材を使用します
この時使う竹は、秋や冬など竹の水分が少ない時期に切り出したものを使用します。
竹は水分が少ないものを使うと時間がたっても変形しにくく工作向けだそうです
逆に水分が多いときに収穫した竹を使うと竹の水分が徐々に抜け変形しやすく、さらにカビが生えやすいそうです
そのため竹を使って工作をするときは収穫の時期を気を付けることで、扱いやすく見た目の良い作品を作ることができるそうです
水鉄砲の作り方は、太い竹に水を発射する穴をあけ、細い竹には持ち手となる竹と水を押し出すための布を付ければ完成です。
水を押し出すための布は、竹にスポンジテープを巻きその上から布をかぶせて固定しています。こうすることで隙間がなくなり水が逆流せず、発射口から勢い良く水を出すことができます
実際に見本を作っているのを見せてもらったら、講習生も水鉄砲づくりを体験します
竹の太さは竹によって違うので、スポンジテープを巻く量など微調整をしながら作成します
竹を切ったり穴をあけたりと苦戦する作業もありましたが、水鉄砲を無事に完成させることができました
完成した水鉄砲はしっかり水が飛ぶか試し撃ちです。
実際に水を撃ってみて「良い感じ」と皆さん満足な仕上がりのものができました
以上で講習会は終了です。
皆さんお疲れ様でした
次回の講習会では稲刈りを行う予定です