令和3年度 第3回里山ボランティア育成講習会


2021年6月12日(土) 9:00~14:00 第3回 下草刈り・除伐

 

第3回目の里山ボランティア育成講習会は午前中は下草刈り、午後は除伐を行いましたshine

今回の講習会は第1、2回の田んぼで行う講習会ではなく樹林地で講習会を行いましたhappy01

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樹林地の講習会は1回目なので座学から行いますbookpencil

 

今回手入れする樹林地は里山に多いコナラ・クヌギ・シイ類などの落葉広葉樹の雑木林ですsign03

落葉広葉樹とは秋になると紅葉し、冬になると葉を落とす特徴のある樹木ですmaple

林業として手入れされている樹林地は、家の材に向いているスギやヒノキという常緑針葉樹が多いです。

常緑針葉樹とは、紅葉せず冬の間も緑色の葉をつけている樹木です。

里山では、家を建てる材を生産するためではなく、薪や炭など燃料に使うために樹木を育てています。

このような樹林地を薪炭林(しんたんりん)と呼びますhappy01

薪炭林の樹木は、材の部分を薪や炭として利用するだけでなく、落ち葉は集めて畑や田んぼに撒き肥料として利用できますrecycle

 

樹林地の資源を活用するには、常に整備を行い活用できる状態を維持することが重要となりますnote

 

その維持管理の中でも基本となるのは下草刈りと除伐ですsign01

下草刈りは残したい樹木の苗や植物を守るために雑草を刈ることを指しますshine

雑草を生え放題にしておくとこれから育てたい苗周辺の栄養を奪い、苗に当てたい日の光を遮ってしまいますsweat01

刈った雑草はごみとして捨てずにまとめて積んでおきます。

雑草は積んでおくと小さな生きものや微生物が分解し、雑草は土に還ることで里山の栄養となりますshine

 

除伐は樹木の苗が小さいうちに行う作業で、生育の悪い苗や育てても活用できない樹種の苗を刈り取る作業のことですsign01

これから育てていく樹木の苗のみを残すことで、1本あたりの成長に使える栄養や光が増え、質の良い樹木を生産することができますhappy02

 

樹林地について学んだあとは、実際に作業を体験しますnote

下草刈りは鎌を使います。

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鎌を使うときは周りの人に当たらないように距離をとって使いますdanger

草を刈るときは、なるべく草の根本に刃が当たるように刈ります。

雑草を刈ることによって風通しが良くなり、病害虫を防ぐ効果もあるので大切な作業ですhappy02

 

今回は畑や庭で使われる鎌とは別に大鎌の体験も行いました。

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大鎌は名前のとおり大きな鎌ですsign01

重さがあり扱うのにはコツが必要ですが、慣れれば広い範囲をまとめて刈ることができとても便利ですnotes

大鎌も普通の小さな鎌と同じように根本に近い部分で刈り取るようにするのがポイントです。

使い方は横に振るというよりは引くように使うと扱いやすく、きれいに雑草を刈ることができますhappy01

 

小さい方の鎌は細かいところまできれいに刈れ、大きい鎌は背の高い雑草もまとめて刈ることができるので、同じ鎌でも得意な場所が異なります。

そのため鎌の種類は草の状態に合わせたものを選んで作業しますhappy02

 

最初は慣れない作業で手間取っている講習生が多かったですが、アドバイスをもらいながら作業していくうちに効率よく鎌を扱えるようになりましたconfident

最初は人の背丈くらいある雑草が生い茂っていましたが、雑草がなくなりきれいになりましたshine

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下草刈りを行った後は、作業に使った鎌を研ぎますshine

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鎌を研ぐときは砥石を使います。

砥石は目の粗さが違うものが2層になっています。

研ぎ方は水につけておいた砥石の粗い面で研いだ後、仕上げで目の細かい方の面で研いで仕上げますhappy01

工程は少ないですが一定の力で同じ角度で砥石を当てて同じ方向に研がないといけないので、よく切れるように鎌を研げるようになるには何度も繰り返し研いでコツをつかむ必要がありますsign03

 

 

下草刈りの後は除伐を行いますsign01

 

除伐はまず「アオキ」と「ヤツデ」の幼木を刈り取ります。

アオキもヤツデも両方とも環境を選ばず成長でき、樹林地の中のような暗い場所でもよく育つという特徴を持っていますbud

光の少ない場所で育つ植物は限られているため、アオキやヤツデはほかの植物と競うことなくどんどん増え、数年放置するとアオキとヤツデだらけになってしまいますsweat01

そうするとアオキとヤツデは葉が厚く大きいため、地面まで光が完全に届かなくなり、新しい樹木が芽吹くチャンスは完全になくなってしまいますcoldsweats02

そのため樹木の生産を目的にしていない樹林地でもアオキとヤツデの除去は大切ですsign03

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枯れている樹木もあったので伐採します。

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高い位置に枯れている枝もあったので、高枝ノコギリの体験も行いましたsign01

高枝ノコギリは長い柄の先に大きなノコギリがついたものです。高い位置の枝を切り落とすために使う道具で、自分の身長よりも高い位置にある枝でも切り落とせますshine

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使うときは周りに人がいないようにし、切った枝がどこに落ちるかということも考えて自分の立ち位置を決めます。

枝を切るのは刃の重さを利用して切ることができるので以外に小さな力で引くだけで切ることができますhappy01

切り出した材は運べる大きさに切り分け、一か所にまとめて終了ですnote

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皆さんお疲れ様でしたhappy02

次回の講習会では田んぼの草取りを行いますsign03