令和3年度 第2回里山ボランティア育成講習会
2021年5月29日(土) 9:00~12:00 第2回 田植え
令和3年度第2回目の里山ボランティア育成講習会は田植えを実施しました
今回田植えを行う田んぼは前回の講習会で代かきとクロ塗りを行った田んぼです
講習会では機械を使わず手作業で植えていきます。
今回使う稲はもち米です
種を蒔いてから1か月くらいたったものを植え付けます。
今回の講習は稲を田んぼへ運ぶ作業から始めます
田植えで使う道具は稲をきれいに並べるためのロープと棒です
ロープには15cm間隔で印がついていて、棒は45cmの長さがあります。
ロープは田んぼを横切るように張り、稲同士の横の間隔を一定にするために使います
棒はロープを動かすときに目印にし、縦の長さを一定にするために使います
稲の植え方は気を付ける点がいくつかあります
1つ目は一度に植える稲の数です。
一度に植えるのは3本です
3本で植えても10本で植えても最終的にできるお米の量は変わりません
限られたスペースでは植物の成長に必要な光、水、栄養を多くの稲で分け合うこととなり1本1本が大きく成長できないためです
1本で植えても3本で植えても最終的に収穫できるお米の量は変わらないですが、1本だけで植えるとその1本が枯れてしまったときにその部分だけお米が採れなくなってしまいます。そのため予備として3本としています。
次に気を付ける点は稲の植え方です。
親指、人差し指、中指の3本で苗を持ち土に刺すように指の第2関節まで植えます
稲を刺した後は稲の周りの隙間を埋めます。
こうすることで稲の周りの隙間が小さくなり、植えた稲が倒れてしまったり抜けてしまうのを防ぐことができます
最後に気を付ける点は植えた稲を踏まないことです
踏むときれいに植えた稲が台無しなってしまうので要注意です
教えていただいた注意点に気を付けながら田植えを行います
田植えは、棒の長さ分ロープを進めてまた稲を植えるを田んぼの端から端まで繰り返します
順番は
1ロープを張る
2ロープの目印のところに稲を植える
3目印が埋まったらロープを動かす
田んぼに入るときは足袋を履いて入ります
足袋は着物用の白い足袋ではなく作業用の足袋です。
長靴ではなく足袋を履くことで田んぼの中でも歩きやすくなります
足袋は靴下のように肌にピッタリつくので余計な抵抗がなくなり、泥に靴がはまって足だけ抜けてしまうことがなくなります。
さらに足首を伸ばせば、泥の中でも簡単に足が抜けるようになります
田んぼの泥は足を取られやすいので歩きやすくなるだけで作業がずっと楽になります
足を抜いた後も小さな足跡しか残らないので植えた後の稲への影響も最小限です。
前回代かきで田んぼの中をたくさん歩いたこともあり、講習生の皆さんは最初からスムーズに歩いていました
田植えの作業は慣れない作業なため、開始直後は植えた稲が浮いてきてしまったり、腰を曲げた体制がつらいなど苦戦していました
ですが慣れてくるとどんどんペースが上がりあっという間に予定していた田んぼの田植えを終わらせてしまいました
そのため講習用の田んぼ以外の田植えにも参加させてもらいました
講習会用の田んぼ以外では機械を使って田植えを行います。
機械を使うと手植えよりも何倍も早く植えることができますが、田植え機は直線にしか進めません
そのため真四角ではない沢山池の里山の田んぼは端のほうが植えられません。
そこで植えられない部分は手で補植して隙間を埋めます
機械植えの田んぼは下の写真です
手植えの田んぼよりも稲同士の間隔が狭くまっすぐ並んでいるのが特徴です。
田植えの準備ができている田んぼはすべて稲を植えることができました。
以上で講習会は終了です
皆さんお疲れ様でした
次回の講習会では樹林地整備の下草刈と除伐を行います