令和2年度 自然体験会「親子で田んぼ体験(稲刈り)」
2020年9月27日(日) 自然体験会「親子で田んぼ体験(稲刈り)」
今回は、今年度最初の自然体験会である「親子で田んぼ体験(稲刈り)」を行いました
このイベントは、田んぼ体験を通じて幅広い世代の方々に里山での活動を知っていただくことを目的として開催しています
今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、横須賀市では6月末まで大半のイベントが中止となりました。その後徐々に緩和されて、野外での催し物ができるまでになりました。
その影響で里山のイベントも田植え体験はありませんでしたが、稲刈り体験は新型コロナウイルス感染防止対策を行うことで開催することができました
今回は過去最高の応募数があり、参加者を午前と午後に分けて稲刈りをしてもらいました。
稲刈り体験の講師は、横須賀里山田んぼ倶楽部(通称さとたん)の皆さんです
沢山池の里山の整備作業を行っている団体がいくつかありますがさとたんもその1つです。
さとたんのみなさんはイベントスタッフを行ってもらうほかにも、里山内の草刈りや復田、田んぼの管理、樹林地の管理など日常の整備作業も行っています。
さとたんの活動に興味のある方は、整備作業をしているさとたんの会員に声をかけていただくか、横須賀市の自然環境共生課の里山担当までご連絡ください
ちなみに、さとたんの方は必ず名札を付けています。
それでは「親子で田んぼ体験(稲刈り)」開始です
沢山池の里山のことや田んぼのことを教えていただきました
稲の収穫は、タイミングが大切です。
稲穂のコメが大きく育ち、穂先が黄色くなって垂れた時が収穫のタイミングです
早いとお米が小さく、遅いと稲穂の先から芽が出てコメが収穫できなくなってしまいます
里山や田んぼのことを教えてもらった後は、体験場所に移動して、詳しい作業方法を聞き稲刈り体験開始です
稲刈りには、ノコギリ鎌を使います。
ノコギリ鎌は、先がギザギザとしているので硬くて太い稲も少ない力で刈り取ることができます
作業は、刃物を使うので使い方や周りに十分注意しながら行います
今回の体験では、「稲刈りの作業」と「稲架(はざ)掛けの作業」を行います
稲刈りの作業では、ノコギリ鎌で5~10株分刈り取り、根本を麻ひもで結んで1束にまとめます。
この作業を田んぼに稲がなくなるまで続けます。
稲刈り体験は、午前と午後の部の2部制にしているので、それぞれの部で稲刈りを行うのは田んぼの半分ずつです。
稲刈りが終わったら、稲架掛けを行います
稲架掛けとは、収穫した稲を乾燥させるために稲架にひっかけて干すことです
今回の稲架は、たくさんの稲が掛けられるように鉄パイプを使っています。
稲架掛けの作業では、稲を逆さにして、稲が鉄パイプをまたぐようにひっかけます。
この時、麻ひもの結びが緩いと干しているうちに稲が抜けて落ちてしまうので、緩いものがあったらしっかりと結び直します
刈り取った稲はすべて稲架へ掛けることができました。
稲はこのまま2週間くらい天日干しするそうです。
この稲がご飯として食べられるようになるには、まだいくつかの工程が残っています。
次の工程は、脱穀です。
脱穀とは、稲をワラとモミ(お米に殻がついている状態)に分ける作業です。
脱穀の後は、もみすり(お米についている殻をとる作業)、その後に精米(お米の表面を削る作業)と続きます。
スーパーで売られているお米は、精米された状態なので、炊くだけで食べられます。
収穫からご飯として食べられるようになるまでとっても手間がかかります
以上で自然体験会「親子で田んぼ体験(稲刈り)」は終了です
参加者の皆さまからは「貴重な体験ができた。」や「楽しかった。」という言葉をいただくことができました
田んぼでの稲刈り体験のほかにも、小川で遊んだり生きものを観察したりと皆さまに楽しんでいただけたようで良かったです
ご参加いただいた皆さまありがとうございました