令和2年度 環境再生作業「カントリーヘッジ修繕作業」
2020年9月19日(土)9:00~ 環境再生作業「カントリーヘッジ修繕作業」
今回は沢山池の里山で、環境整備作業の「カントリーヘッジ修繕作業」を行いました
カントリーヘッジとは枝などの木材を積み上げてつくる垣根のことです
使う木材は、沢山池の里山内の樹林地を整備したときに出た端材です。
樹林地整備では木が密集していれば間引き、道を塞いでいる枝は切るという作業があり、端材はそのたびに出るのでその端材を利用します
カントリーヘッジは、端材を利用することで、ごみとして処分するものを減らし、資源を循環できるだけではなく、木材を積んでいるだけなので隙間が多くでき、小さな生きものの住処となります
カントリーヘッジの修繕方法はとっても簡単です
まず最初にカントリーヘッジを覆っている雑草を引き抜くか、作業用のはさみを使って取り除きます
特につる性の植物がカントリーヘッジ全体に絡まっているので取れる部分はすべて取ります
雑草がなくなったら杭の更新です
杭をゆすってみて朽ちていないかを確かめます。
朽ちている杭は抜いてカントリーヘッジに積み、新しい杭を打ち付けます
新しい杭も端材からつくります。杭は太いものを選び、1mくらいの長さに切り出したものを使います。
切り出した杭は、先端をナタで尖らせると打ち込み易くなります
杭の更新が終わったら、カントリーヘッジ全体に材を積みます
材料がすべて天然素材であるカントリーヘッジは、土に面している部分から分解され土に還るため、毎年数十センチ沈みます
そのため、カントリーヘッジを維持するには、毎年の修繕作業が欠かせません
維持には手間がかかりますが、多様性のある里山的環境を維持するには欠かせない整備の一つです
きれいにカントリーヘッジを整備することができました
カントリーヘッジの整備が終わったら中の道の草刈りを行います。
内側は雑草が伸び通路が見えなくなってしまっているので、通路を歩きやすくするために鎌を使って雑草を刈ります
茂っていた雑草を刈り通路が通れるようになりました
作業終了後は、沢山池の中を散策しました
今回見ることができたのは、スズメウリとカラスウリ、ツルギキョウです。
どれも都心にはない貴重な植物だそうです
スズメウリ |
カラスウリ |
スズメウリとカラスウリは実をつけていました
以上で今回の作業は終了です