令和元年度 里山ボランティア育成講習会(第9回)


2019年10月19日(土)9:00~「令和元年度 里山ボランティア育成講習会 第9回」

 

 今回の講習は、「カントリーヘッジの補修」と「リースづくり」ですnote

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 午前中に行ったのは「カントリーヘッジの補修」ですsign01

 カントリーヘッジとは樹林地の手入れの時に出る端材を廃棄せず、その場で活用して作る垣根のことです。ナチュラルヘッジとも呼ばれます。

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 作り方は簡単で、上の写真のように、枝や雑草を積み上げ、積んだものが崩れないように支柱で支えているだけです。

 一般的には斜面などの土留めとして作られることが多いですが、沢山池の里山では通路沿いにつくっていますhappy01

 カントリーヘッジの特徴は生き物の住処になることです。端材を積んで作られているため、隙間がたくさんあり虫など小さないきものが住むのにはちょうど良い環境だからです。さらに、材は地面に近い部分から順に朽ち、栄養として土に還り、土壌も豊かにしてくれますshine

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 講師から今日の作業を確認した後は、カントリーヘッジの補修作業を行います。

 補修作業はまず周辺の枝や雑草をカントリーヘッジに積みます。

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 次に積んだ端材を支えている杭を1本1本ゆすって、朽ちていないか確認します。朽ちている杭は抜いて、新しい杭に打ち直します。

 杭を打ち込むポイントは、木づちを真上からまっすぐ振り下ろすことだそうです。木づちが重たいので持ち上げるだけで一苦労ですが、うまく杭の中心に当てられれば一度打つだけで一気に打ち込むことができますsign01

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 新しい杭ももちろん沢山池の里山内にある材を使います。杭のつくり方は太めな枝を切り出して、先端をなたで削って尖らせます。先を尖らせることで抵抗が弱くなり、打ち込みやすくなります。なたを使うときは片手で材を支えながら、枝の先を狙ってなたを振り下ろすので力のいる作業ですが、コツをつかめば最小限の力で削ることができます。

 

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 カントリーヘッジの一番上には重しになるような大きな枝を乗せます。重しを乗せることで細かい枝が風で飛ばされたり雨で流れたりすることを防ぎ、丈夫なカントリーヘッジを作ることができますshine

 最後にはみ出ている細かい枝を、刈り込みばさみで整えたら、カントリーヘッジの補修は完了ですhappy02

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 講習会の後半は「リースづくり」を行いましたsign01

 リースに使う材料は沢山池の里山内で調達します。

 まず土台となるツルは、樹木に絡んでいるクズという植物を中心に集めました。フジやアケビのツルのほうが表面に凹凸が少なくきれいな仕上がりになるそうですが、今回は見つけられませんでしたbearing

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~クズの特徴~

・日本のどこにでも生育しています。

・地上に出ている部分をすべて取り除いても、根が残っていればすぐに葉を出し再生してしまう強い生命力があります。

・樹木のような固い枝をつくることはできませんが、その分枝の成長とは比べられない速さでツルを伸ばし、樹木の上に広がることで植物の成長に必要な日の光を確保しています。

・ツルは育つほど太くなり、樹木の幹に巻き付いたものをそのままにしておくと、樹木が育つにつれて幹に食い込み、樹木の生育を阻害してしまいます。

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 リースには土台のツルのほかにも飾り用の材料も使うので、材料も里山内で探します。

 今回は、モチノキの実やササ、ススキなどを見つけることができましたnotes

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 材料を集め終わったので、沢山池の前でリースをつくります。

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 皆さん集中して思い思いの作品を作っています。

 完成したリースはそれぞれ個性のある作品となりましたhappy01

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 ツルで作った土台は何年も持ちます。なので、時期や気分に合わせて飾りに使った木の実や葉を交換することで、何度もリースづくりを楽しめるそうですhappy02

 以上で今回の講習会は終了です。

 

 次回の講習会は植栽木の管理と垣根づくりを行う予定ですsign01