平成30年度 自然体験会「里山の素材で門松づくり・リースづくり」
2018年12月16日(日) 9:00~ 自然体験会「里山の素材で門松づくり・リースづくり」
2018年もあと2週間あまりとなりました。これからクリスマスやお正月とイベントが目白押しです
目白押しのイベントをさらに楽しむべく、縁起物を作製する催しを行いました。
その催しとは、沢山池の里山で開催した自然体験会「里山の素材で門松づくり・リースづくり」です。
2年ぶりの開催です。人気の催しですので、来年も開催したいものです。
それでは、イベントの内容に移ります。
同時刻開催のため、はじめはリースづくりから紹介します。
クリスマスといえばリース、正月はリースではなくしめ縄と思う方もいるかと思います。
ですがキリスト教圏では、クリスマスは当日だけではなく年が明けても続く地域があるそうです。
つまり海外ではクリスマスリースも年内だけのものではありません。日本で言えば「しめ縄」と言ったところでしょうか。日本の伝統としては根付くのは難しいかもしれませんが、リースをしまい忘れて年越ししても大丈夫ということですね
ところで皆さんはクリスマスリースの意味を知っていますか
リースといえば輪の形ですよね。この輪には「永遠」という意味があります。またリースが緑色なのは、「農作物の繁栄」を願う言い伝えがあります。リボンやベルには「魔除け」の効果があるとされています。赤色の実は「太陽の炎」。松ぼっくり等は「収穫」の意味があり、モミの木には「受難」や「生命力」といった意味があります。ほかにもありますが、これらの内容は考え方等によりさまざまだと思いますので、本記事ではこの内容で紹介を行いますが、参考程度にしていただけたら幸いです。
参加者の皆さんがどのような意味を持つリースを作製するか楽しみです
それではリースづくりの様子をお伝えします。
リースづくり?と言いたくなるような写真ですこの写真は、沢山池の里山内でリースの素材を集めています。ツルや木の実、松ぼっくり等リースの素材をその場で集めるこのイベントはまさに「里山の素材で」という体験会の名前通りの内容ですね
素材集めが終わった後は、リースづくりに移ります。まずは、どのツルを使うか選びます。
選び終わったら、とにかく巻いていきます。
巻き終わったものがこちらです。ここから、オーナメントをつけていきます。
どのオーナメントを使うか悩みますね講師の先生もオーナメントを準備してくださいました。
オーナメントを取り付けています。皆さんどの場所に何を配置するか真剣に考えていますので、会場は静かです
完成です。リースの輪は「永遠」、モミの木は「受難」や「生命力」、緑色には「農作物の繁栄」、松ぼっくりは「収穫」でしたね。田んぼづくりの講習も行っている沢山池の里山にぴったりの言葉です
最後に記念撮影をしてリースづくりは終了です。いい笑顔です。2つ目3つ目を作る方もいて大盛況でした
続きまして門松づくりの紹介です
最初に講師の阿部さんから門松についてのお話がありました。
門松は松飾りなどとも呼ばれ、年初めに来る年神様が迷わずに、家へ来れるように目印として玄関に飾ります。年神様は、各家へ豊作や幸せを運んできてくれるといわれているそうです
正月飾りは松の内の期間に飾ります。お正月の準備を始める正月事始めの日である12月13日以降に飾り、片づけるのは地域によって違いますが関東では1月7日が一般的のようです
それと、今回使用する竹は沢山池の里山の奥にある竹林の竹を使用しています。整備の際に間引いた竹を川の中で洗ってから使います。竹は1本ずつ軍手で泥を塗り付けるようにしてこするときれいになります
この竹を乾かして門松をつくります。
まずは、阿部さんに門松づくりのお手本を実際に見せてもらいながら、きれいに仕上げるコツを教えていただきます
門松づくりは、竹を切るところから始めます。器として用いる竹は直径より少し高めに切り出すとバランスがとりやすく、中に入れる竹は3本とも切り口の角度を合わせるとまとまりがよくなるそうです。中の竹の切り方は2種類あります。よく見かける斜めに切ってあるものは「そぎ」と呼び、直角になるように真横に切ったものは「寸胴(ずんどう)」と呼ぶそうです
今回の門松はそぎです。節をまたいで切ることで「大笑い」と呼ばれる笑っている口をつくり、笑いを引き寄せる意味があり、縁起が良いそうです
次に、切った竹を組み立てます。
中に入れる竹は、3本の配置を調節してから根元をテープでとめ器に立てます。この時、中に入れた竹の根元に竹の破片を詰めて動かないように固定します。
器の竹にゴザを巻き、飾り付けて完成です。飾りは子孫繁栄を意味する結びと、長寿を意味する松の葉と鶴や亀の飾りです
阿部さんのお手本を見たら実際に門松づくりの体験です
竹を切る作業は、器に用いるの竹は太くかたいため、力が必要となり、なかなか切れません。中の竹を切るのも角度がなかなかそろわず、切り直したりとうまくいかずに手こずってしまいます
阿部さんはあっさりと切っていましたが、竹を切るのはとっても難しいです
竹を切った後は、材料を組み立てます。全体のバランスを見ながらしっかりと固定します。
黒い縄の結びは、上が女結び、下が男結びと呼ばれる結びで、少しややこしいです
飾り付けて完成です。どれもクオリティがとっても高いです
最後に完成した門松を持って記念撮影です
以上で自然体験会「里山の素材で門松づくり・リースづくり」は終了です。
みなさん「満足できる作品ができた」「楽しかった」と、感想を言ってくださいました
好評だったようで良かったです
今後も違ったテーマで自然体験会を開催していきますので、気になる方はぜひご参加ください