平成30年度 収穫祭


2018年11月11日(日)10:00~ 収穫祭

 

 今日は沢山池の里山で収穫祭を開催しましたsign01

 収穫祭とは農作物の収穫にかかわる祭りや儀礼の総称で、対象はトウモロコシやムギなどその土地の主食や主産物となる農作物が選ばれ、祈願や初物の奉献などが世界各地で行われます。日本の収穫祭はイネが中心で、本格的な収穫期を前に行われるものと、収穫が終わった後で行われるものがあります。関東地方では沢山池の里山のように収穫後に収穫祭を行うことが多いそうですbookpencil

 主催者のみなさんや関係者のみなさんからのあいさつをいただき収穫祭の開始ですsign03

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 例年どおり収穫祭のメインはお餅つきですhappy01

 OBの方たちがスタッフとして、お餅つきをしますsign01

 お餅つきに使ったもち米は沢山池の里山でつくったもち米で、今年は籾がついた状態で141Kgを収穫することができました。みなさんで頑張った成果が出て良かったですhappy02

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 お餅つきは濡らした臼に蒸したもち米を入れ、杵でよくこねてからつき始めます。ここでしっかりこねておかないと、つくたびに杵についたもち米が飛び散って周辺が米粒だらけになってしまいますdanger

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 しゃもじで返しながら、もち米の米粒の形がなくなるまでつき、小さく分け味付けをして完成です。杵は大きく重たいので1回1回振り上げて振り下ろすという作業は大変ですsweat01

 さらに、お餅をつく作業は杵でつく人2人と、お餅を臼にくっつかないようにしゃもじで返す人1人の3人で息を合わせなくてはいけません。この3人の息が合えばスムーズにつくことができますが、合わないと様子を見ながらつくため、ぎこちない動きになってしまいますcoldsweats01

 コツは力任せに振り下ろすのではなく、杵の落ちる勢いを利用して振り下ろしお餅をつくそうですが難しいですbearing

 慣れている人は軽々と杵を持ち上げてまっすぐに下ろしてついていますが、慣れていない人はつくたびにお餅の中心をつけず、杵を毎回持ち直してつくため安定せずうまくつけません。慣れている人は1つ1つの動作が止まってしまう初心者とは動きが全然違いますcoldsweats02

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 今回用意したお餅の種類はからみもち、しょうゆ、きな粉、あんこの4種類ですnote

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 ほかには、白米や豚汁がありました。長坂町内会の方や講習会OBの方から寄付でいただいたふりかけやお漬物と一緒にいただきます。たくさんの方に食べていただき好評でした。どれもとても美味しかったですshine

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 ガスも電気も沢山池の里山内には通っていないため、お餅を蒸したり汁物を煮るには、かまどで薪を使い火を起こし調理を行いますsign01

 薪として使うためにはかまどに入る長さにすることと、火がつくように乾燥させることが必要です。今回の薪は講習会OBの方たちが、収穫祭前に集めてしっかりと乾燥させたものを使っていますhappy01

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 今回から新しい取り組みとして、プラスチック皿ではなく紙皿にしました。その紙皿にはペンで名前を書いていただき、おかわりの時は紙皿の再利用をお願いしました。そしてプラスチックごみ削減ですrecycle

 紙皿の材料は木材ですが、木製製品をつくる際に出る端材を利用していて、紙皿のために木材を調達することはありません。さらに使用後は古紙製品として再利用することもでき環境へ配慮されています。そのため再利用や処分が難しいプラスチック製品のものよりも環境に優しくできていますhappy01

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 里山環境についての展示も行いました。沢山池の里山での活動紹介や地域の歴史などのパネルを展示しています。田んぼの管理活動やヨガイベントなど、実際に行っている写真を一緒に貼り出していますhappy01

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 ほかにも今回は、サワガニ河原や沢山池の前で子ども向けのイベントも行いましたsign01

 沢山池の前の土手では弓を使った的当てゲーム、サワガニ河原ではビンゴゲームと工作体験です。

 的当てゲームでは、竹でつくった弓と矢を使い的を狙います。なかなか的に当たらずに苦戦していましたが、周りの子とアドバイスしあいながら遊んでいますsagittarius

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 ビンゴゲームでは配られたカードに書いてあるお題の「苔のついている木」「縞模様のある木」などサワガニ河原周辺にあるものを探しビンゴを目指します。お題の植物を見つける合間には、サワガニ河原周辺の環境について教えてもらいながら、数人ずつに分かれて散策してお題を探しますhappy01

 見事ビンゴした方にはクローバーなど植物のタネが景品ですbud

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 ほかにも折り紙で切り紙をつくったり、樹木に絡まっているツルを材料にしたリースづくりの工作を体験するスペースもありましたhairsalon

 小さい子から付き添いの大人の方まで一緒になって楽しそうに参加していただきましたhappy01

 

 里山日記の収穫祭記事で毎年恒例としている参加者の記念写真があるのですが、今年は撮るのを忘れてしまったので残念ながら記念写真はなしですdespair来年は復活しますsweat01

 

 最後に片づけをして終了です。

 今年は収穫祭に約100人の方が参加してくださいました。来年も多くの方に参加していただけるよう里山的環境の再生や維持に努めますhappy01

 収穫祭に協力してくださった講習会OBの方、NPO三浦半島生物多様性保全、横須賀「水と環境」研究会、新現役の会、長坂町内会そして、地権者のみなさんお疲れ様ですsign01

 ご参加いただいた方もありがとうございましたsign01