平成30年度 里山ボランティア育成講習会(第4回)
2018年6月30日(土) 9:30~ 第4回 草取り
今日は里山ボランティア育成講習会の第4回目で田んぼの草取りを行いました
まずは、講師の先生から今日の作業の説明を聞きます
そのあと田んぼへ移動して講習開始です
最初に田んぼ周辺の草刈りを行います
草刈は手鎌を使って、体の外側へ大きく払うように雑草を刈ります。
田んぼ周辺の貴重な植物であるタコノアシや、沢山池の里山内で自生していたものを移植したマコモは残します
自分や近くの人の足に鎌を当てないように十分に気をつけながら刈っていきます
今日はとても天気が良く、日差しが強いため、こまめに休憩をはさみながら作業を進めます。
最初は伸び放題だった雑草も・・・。
作業後はすっきりときれいになりました
続いては、今日のメインである田んぼの草取りを行います。
この草取りで、稲の生長を邪魔してしまう雑草を、大きくなる前に取り除いておくことで元気な稲を育てることができます
講習会では2回のみですが、草取りはとても大事な作業なので実際に稲を生産している農家さんは、収穫まで何度も草取りを行います。
雑草が大きく育ってしまうと、稲の生長に必要な日の光や養分を雑草にとられてしまいます。そうなると稲は元気には育ちません
稲は順調に分げつが進み、植えたときと比べて大きく育っています
草取りでは、田んぼ内の稲の周りにある雑草を手で取り除き外へ出します。
進むときは稲を踏まないように注意です
「腰への負担が・・・。」という声が若干聞こえますが、腰痛を恐れずみなさん順調に雑草を取り除いています
今年は田んぼの水量をうまく保つことができ、雑草は少なめだそうです。
田んぼでは水の管理がとても大切です
田んぼ内の水が少なすぎると雑草の発芽率が上がり、手作業の草取りでは雑草を取り除くのに追いつけません
5月に行った畔塗りなど田んぼの整備作業がしっかりとできていたことで、水漏れもなく水の管理が適切にできました。なので、今回の作業は大きな負担もなく、より効率的に進めることができました
今回取り除いた雑草は、山菜としても有名なセリやコナギです。
講師の先生曰く「キャベツ畑に生えたダイコンは雑草」。育てている植物以外は「雑草」です。
なので、もちろん稲を育てることを目的としている田んぼでは、食べられる山菜だとしても雑草です
作業後は使った手鎌を砥石で研ぎます。
まず手本を見てから・・・
実際にやってみます
鎌を膝で押さえ、砥石の角度を一定に保ちながら、こするように砥いでいきます。砥石は2層になっていて、粗砥石でしっかり砥いだ後に、仕上げ砥石の面で整えます。
一定の角度と力を保つのは難しいです
砥ぐコツをつかむにはとにかく経験だそうで、回数を行うのが1番だそうです
ちなみに砥石は水に漬けておきます。濡れていない状態では抵抗が大きすぎて砥ぐことはできないため、抵抗を小さくするために水に漬けておくそうです。さらに砥石で砥ぐ場合、砥石から削り出された粉が、研磨剤になりきれいに研げるようになっています
最後に鎌にさび止めをかけて終了です。
自分たちの植えた稲が成長していくのを見るのは楽しいですね
今日もみなさんお疲れ様でした