平成29年度 収穫祭
日時:2017年11月12日(日)10:00~ 収穫祭
今日は収穫祭です収穫祭とは、収穫できたことに対して感謝を表す祭事です。日本では、元は収穫祭であったのに、なぜか仮装パーティーをするイベントに変わってしまった祭があります。そう、ハロウィーンです日本にはあまり馴染みのない祭典でしたが、様々な方の努力により、一つの一大イベントと認識されつつありますとはいえ、ハロウィーンは元々秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う祭りでした。毎年10月31日に収穫を祝いつつ、ご先祖様などの霊が返ってくるのですが、この時に悪霊なども一緒に来てしまうのだそうですそこで、魔除けのために仮面などをつけていたそうです。この仮面が仮装の起源でしょうかね?ハロウィーンではかぼちゃの中に明かりを入れて玄関に飾りますが、これも魔除けのためです日本だと見かけませんがねあのかぼちゃにも名前があり、「ジャック・オー・ランタン」と言います。実は最初は「かぼちゃ」ではなく「かぶ」をくりぬいて明かりを入れていたそうですハロウィーンは何となくキリスト教と関係ありそうな気がしますが、キリスト教とは関係のないお祭りです
さて、沢山池の里山で行うハロウィーンはどんなものか見てみましょう
今回の収穫祭も、もちつきをメインとして楽しみます石臼などを準備します。
こちらはかまどです薪はここ沢山池の里山で取ったものを使用しています。去年の教訓から、取ってきた薪はブルーシートの屋根を作って雨露をしのげるような仕様にしました薪は雨に濡れると使い物になりませんからね
消火用水もバケツに入れて準備万端です何だかキャンプをしている気分になってきました
さて、こちらはおもちの味付け準備ですあんこを練ったり、きなこを混ぜたりとみなさん楽しそうです
準備も整い、開会のあいさつで収穫祭開始です
開会のあいさつは横須賀市の田中副市長です
会場の様子を見てみましょう
会場全体の様子です。本日は天気も良く、収穫祭日和ですね
写真が小さくて文字が読みづらいですが、左から「お茶」「おもち」「白ごはん」「けんちん汁」と書いてありますついに沢山池でお茶まで取れるように・・・はなっていません収穫できたのはうるち米ともち米なので、「おもち」と「白ごはん」が沢山池で取れたものです。
さて、いよいよメインイベントであるもちつきの時間がやってきたようです
まずは蒸かしたもち米を木の棒でこねます。もちつきをする前にこねてお米の粒をなるべく潰します。ここでよくこねておかないと、もちつきの際に米粒が飛び散ります
では、毎年恒例もちつきダイジェストです
子どもから大人までみんな楽しそうにもちつきをしていますおもちと言えば何となくお正月をイメージするかと思います。お正月は「鏡餅(かがみもち)」を飾るのが慣習となっていますが、なぜ「かがみもち」というのでしょう?
これは、日本古来から神事や祭事で使われてきた“三種の神器”が関係します。三種の神器とは、「八咫鏡(やたのかがみ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」の事で、これらを現代風に言い直すと、祭事用の鏡、祭事用のネックレスなどに使う飾りもの、祭事用の剣といったところです鏡餅は、この内の八咫鏡に由来します。昔の鏡は今の手鏡のような形ではなく、お椀のような形をしていました。その形を模したものが鏡餅です。つまり、「八咫鏡に見立てた餅」という意味で「鏡餅」と言います。ちなみに、鏡餅の上に乗せているのはみかんではなく「橙(だいだい)」というみかんの仲間で、これは八尺瓊勾玉を模していると言われているようです。また、天叢雲剣を模したものが串柿と言われているようです。
さあ、そうこうしているうちに、ついたおもちの味付けが終わったようですよ
今年は、きなこもち、あんこもち、醤油海苔もち、大根おろしもちの4種類です。
皆、次々におもちを取っていきます。大盛況商売繁盛です
おいしいおいしいとおもちを口に運んでくれています
うわ!からい!!と子ども達。大根おろしもちはまだ口に合わなかったようです
さて、おもち以外のものもあります。
まずはこちら。ゆでたまごです農家の方からたまごの差し入れをいただき、それをゆでたまごにしました。これが大好評即完売となるほどの人気商品でした
次にこちら。けんちん汁ですこちらは去年大人気で完売してしまったので、今年は量を増やしました天気は晴れていますが、風はあるので肌寒いですそんな時にこのけんちん汁の温かさは身に沁みますお酒ではありませんが、五臓六腑に沁みわたるとはまさにこのこと
そしてこちら。おにぎりです見てくださいこのおこげ醤油をかけて食べるとおいしさが際立ちます。ちなみに、炊く時間がやや長くて、少々焦げた感じのおにぎりでした笑
収穫祭はただ食べるだけではなく、当日に収穫の体験もできます。これはさつまいも掘りをしているところです私としたことがさつまいもを掘りあてた後の写真を撮っていなかったようで、この写真だけでは何をしているかわからない写真になってしまいました
里山日記の収穫祭の記事で毎年恒例としている写真があるので、今年も載せます
こちらです。いい笑顔してますこの写真の何が恒例なのかよくわからない方がほとんどだと思いますので、毎年の収穫祭の記事をさかのぼって読んでみてください。
今年は田んぼづくり講習会のメンバーも一緒に写ってもらいました
今年の収穫祭も無事終わりました沢山池でお米などが収穫できたことを喜び、また感謝し来年へとつなげます。食べることが目的ではありませんが、人にとって食べるという行為はとても重要なものです。収穫物がなければ「食べる」ということはできません。自然をかみしめ、この自然を守っていこうと思われた方、ぜひ来年の講習会にご参加ください。沢山池の里山で活動している面々がお待ちしています
最後に、準備をしてくれたOB会の方々、ご来場いただいた方々、差し入れしてくれた農家の方々、様々なご協力をいただいた長坂町内会のみなさま、ありがとうございました
また来年お会いしましょう