平成29年度 田んぼづくり講習会(第3回)
2017年7月1日(土)9:00~ 第3回 草取り
7月になりました1年の半分が終わってしまいましたね。光陰は矢の如しですと、毎年どこかの里山日記に書いている気がします。笑
今日は田んぼづくり講習会第3回です。内容は「草取り」です草取りはとても地味な作業ながら、収穫量を左右する大変重要な作業です。
今日の天気は曇りです慣れていない人が気温が高い時間帯に作業をすることは大変危険なので、作業をするにはとてもいい日和です。それではまず畔の草刈りから
草刈りですが、稲によりたくさんの栄養がいくよう行います。
畦の草を刈った後の様子です。牛などを飼っている農家さんであれば刈った草は家畜の餌にすることもあるようですが、ここではそのままです草刈り後の草をきちんとまとめて別の場所に移す農家さんもいます。刈った草をそのままにすると、それを餌にしているミミズが寄ってくるそうです。そして、そのミミズを餌にするモグラがさらに寄ってきます。モグラがくるということは、地面下に穴が掘られるということです。畔の中に穴が空くということは、地盤が弱くなり、水が抜けやすくなるということです。すると稲の生育に影響が出ます。ここ沢山池の里山でもモグラの掘った穴が畦に見られることがありますこの沢山池の里山での講習会や活動の目的に、そうした様々な生きものが生息するための場所づくりも含まれているので、モグラを排除することはしません
畦に続き、次は田んぼの草取りをします。さて、ここで今回の農業メカがこちらですこれはどのように使うかというと、機械の真ん中に稲を通して、稲から見て左右の通路の雑草を刈り取るように使います。実際に使っているところを見てみましょう
この機械、小型なのですがパワーがすごい操作しようにも機械に振り回されて真っ直ぐ進むのも難しい状態ですですが、これを手作業で行うと考えれば苦でもなくなります。そして、お気づきの方もいるかもしれませんが、通路部分の草刈りはできますが、通路部分ではないところに生えている雑草は刈れません。ここはだけは人力で行います
やはり細かい仕上げは人の力が必要です。手間暇かけるとその分収穫量や品質も向上します。
どうですキレイになったでしょう・・・と言っても比較できる写真がないのでよくわかりませんねこの稲と稲の隙間に雑草が生えていました。
さて、これで田んぼの草刈り第1回は終わりです第1回?そうです、草刈りは何度もします。次回も草刈りです
田んぼとは別に、湿地とするために田んぼ状態にした場所が沢山池の里山入口付近にあります。そこの草刈りもしました。
こちらも田植えはしてありますが、水抜けが異様に早いため常に水不足状態ですここは生きものたちが生息できる環境を創るもしくは保全することが目的であって、収穫を目的とはしていないので、水がなくても問題はないのですが、「湿地」になっていないことは少々問題ですね
最後に、田んぼ近くの堆肥置場で見つけた脱皮したばかりのまだ体が柔らかいカブトムシです
さて、次回もまた草刈りです。次回は今日より暑いと思いますが、倒れずにみなさんがんばりましょう