平成29年度 里山整備・ものづくり講座(第2回)
2017年7月8日(土)9:00~ 第2回 竹林整備・水鉄砲づくり
今日は第2回目の里山整備・ものづくり講座です天気は・・・晴れています作業をするとなると曇りくらいがちょうどよいのですが、あいにくの晴天です。笑
今日は竹林整備を行い、竹の端材を使って水鉄砲をつくります。竹の水鉄砲とはまた懐かしいですね
まずは本日の作業の説明からです。竹を切り出すのってそんなに難しくなさそうですが、竹は成長が早く、十数メートルの高さにもなるので、切り倒す位置に気をつけねばなりません。では、現地に向かいます
沢山池の里山のとある場所をさらに奥に進むと、こんな場所があります。
こんな案内板もあるので探してみてください
竹林整備を行う場所に到着です。木漏れ日の入る風情がある場所です・・・と言いたいところですが、現地は暑い上にやぶ蚊の多い場所です日かげとはいえ気温も高く、立っているだけでも汗ばんできます
まずは講師がやり方を見せます。竹の切り方や枝の払い方を教えます。それに倣い、講習生も実際に整備を行います。
竹林整備ですが、竹を切り、枝を落とす作業はやみくもに行えばよいというわけではありません。なぜなら、竹はその性質から加工して使うことが多く、子ども用のおもちゃや湯飲み、皿など用途は多岐にわたります。そのため、節に生える枝を落とした後の切り口がキレイでないと見栄えが悪いですし、節部分が割れてしまうと湯飲みなどに加工して使うということができなくなってしまいます
切った竹ですが、長さを整えて並べて置きます。竹に限らず樹木もですが、切ったばかりのものは水分が多く含まれており、すぐに加工するということには不向きです。干して乾燥させたのちに加工します。
さて、下の写真を見てください
これは正常な竹の葉です。次にこの写真。
これも竹の葉の部分です。葉の部分がなにやらチリチリ状態になっています。これは「テングス病」という病気にかかっている状態です「テングス病」は漢字で「天狗巣病」と書きます。竹以外もかかる病気なのですが、地表面から見て比較的高い部分に鳥の巣のような形状で葉が異常繁茂する病気です。この病気にかかってしまうと根本的な治療は「切って燃やす」以外にありません隣の元気な竹にうつらないようテングス病にかかった竹は全て切ります。このテングス病ですが、活気のある竹林では蔓延しにくく、元気のない竹林では蔓延するという特徴があるようです。元気のない、活気のない竹林とはどのような竹林だと思いますかそれは、手入れのなされていない放置された竹林を指します。つまり、人の手が入らない状態では「攪拌」が行われないため、活気のない状態となってしまうということです里山的環境の保全・再生には自然状態ではなく人の手を入れてやるということが大事なのです
これで午前の作業は終了です。昼食をとり、午後のお楽しみである竹で水鉄砲づくりの開始です
まずは講師がお手本を見せてくれます。話を聞いている限りでは難しくはなさそうですが・・・はてさてどうなることでしょう
まずは竹を水鉄砲として使う長さに切り、節部分にキリで穴を空けます。力を入れすぎると節にヒビが入り使い物にならなくなります
みなさん竹が割れないように慎重に作業をしています。
これは水鉄砲の持ち手側の部分の加工をしているところです今回つくる水鉄砲は、銃身、押し出す棒部分、棒に付ける持ち手部分からなります。
押し出す棒部分には先端にスポンジを巻き付け、さらにそこに裁断した手ぬぐいを巻きます。銃身部分との隙間が大きくなりすぎないよう、また余りすぎないよう調節が難しいこれ、最初の、銃身部分と押し出す棒のサイズ合わせをした時点ですでに勝負が決まっていましたスポンジを巻き付けて、さらに手ぬぐいを巻くと講師から教わったのにも関わらず、隙間はあまりない方がいいのではないかと考えた方々が修正を余儀なくされました・・・
とはいえ、複雑な構造ではないので、完成にはそれほど時間はかかりません完成品の威力を見せてもらいましょう
童心に帰り、みなさん楽しそうに水鉄砲と戯れています
おや?サワヤマイケ・ゴー〇トバスターズのメンバーがこの日のために駆けつけてくれたようです
サトヤマ・マシュ〇ロマンを倒すのはこの人たちしかいませんゴースト達に悩まされている人は退治依頼をしてあげてください。笑
今回の里山整備・ものづくり講座は以上でおしまいです。みなさんお疲れ様でした最後に、みんなが水鉄砲をつくる中、黙々と木製ベンチを直すOB会メンバーの姿でさようならです。