平成28年度 里山林手入れ講習会(第4回)
2016年11月12日(土)9:00~ 第4回 林道整備・コナラの植樹
全6回の里山林手入れ講習会も半分が終わり、今日は第4回の手入れ講習会です。本日の作業は、林道整備とコナラの植樹です
林道と言ってもそこまで大それたものではなく、沢山池の里山を散策する方や手入れのための小道といったものです。みなさんは林道のある場所をハイキングなどで訪れたことがありますでしょうか?木漏れ日があり、風通しもよく、なぜかより強く自然の中にいるという感覚を味わえます
林道と言えば、スキー・スノーボードの林間コースを思い出します。スキー・スノーボードをやられる方は林間コースというコースを滑ったことがあるでしょう林間コースは通常のコースに比べてコース幅が狭く、距離もそこそこある場合が多いです。個人的に大好きなコースです道幅が狭いせいか、広いコースと同じスピードを出しても、林間コースの方がよりスピードが出ているような気がします沢山池の里山にも雪が降ったらスキー場を・・・いや、狭すぎて難しいかなそれより何より100cmも雪が積もりませんね
さて、それでは作業の様子を見てみましょう
まずは講師から本日の作業説明と注意事項です。いつもの散策路の整備と違い林道整備は道幅が狭いので、作業をする際はなおさら周囲へ注意を払わなければなりません鎌や鋸が近くにいる人に当たってしまうかもしれませんさあ、それでは出発しましょう
写真で見てもわかるとおり、やはり道幅が狭いです道幅自体を広げればよいのですが、そこはバランスが難しいのです。山の散策をする際、運動も目的の一つですが、五感で自然を感じたいというのも目的の一つです。散策路自体は整備された自然、いわゆる人工的な自然なのですが、より自然を感じるためには、道幅が常に広いというわけにはいきません。道幅が広いと歩きやすいですが、その分自然と感じる感覚は減ります。エベレストに挑み続けたジョージ・マロリー氏は、なぜ山に登るのか、という問いに対し「そこに山があるから」と答えました。有名なセリフですね山には何か言葉では言い表せない魅力があるから人は山に登るわけです。人工的に整備された道だけを登ってもおそらく面白さはないでしょう。たくさんの山道があるからこそ、人は山に登るのではないでしょうかその魅力を形作る一つが狭い林道でもあるわけですね
陽光を浴びながら作業開始です。今日は天気もよく、作業をするには絶好の日よりです。
本日は、林道整備とコナラ植樹なので、作業は2つの班に分かれて行っています。写真の手前側はコナラ植樹班、奥側が林道整備班です。手前は比較的広くなっていますが、コナラが成長すればここも立派な林道になります。植樹は去年から行っていたのですが、一部枯れてしまい、今日はそれの補植をします。去年の里山日記にも書きましたが、植樹した木が大きな木にまで成長するには、その間の管理が結構大変なのです基本的には植樹をしたらそのあとは自然のままにあまり手を加えないのですが、雑草が猛烈に生えてしまったり、水が不足すると、植樹した苗は枯れてしまいます。今回はどうやら水不足が原因のようです
植樹したコナラです。今回は枯れないよう祈ります大きく成長し、どんぐりを落とすようにまでなるといいですね
整備した林道はこちらですこれ、平成27年度里山林手入れ講習会第5回で作った手づくりの階段です。階段づくりの様子はこちらです→https://yokosuka-satoyama.jp/nikki/2016/01/275-1.html#EntryBody
整備した林道を見つめる講習生達何かを手で作りあげるということは、やはり感慨深いものです植樹をし、林道整備も終わりましたので、本日の作業はこれまでです。
最後に本日の振り返りと次回の告知で終了です。
といきたいところですが、実は明日、11月13日(日)はこの沢山池の里山で『収穫祭』を開催します収穫祭とは、その年の収穫を祝ってみんなで収穫物を食べたりする、古くからある日本の風習です。収穫祭の歴史などについては収穫祭の方の記事で詳しく書くことにします。今日は明日のための準備をして終了です。みなさんまだ作業終わっていません帰れませんよ笑
それでは、次回は収穫祭でお会いしましょう