平成28年度 田んぼづくり講習会(第4回)
2016年7月23日(土)9:00~ 第4回 草取り
全6回の講習がもう半分終わってしまいました。光陰はまさに矢の如しですね
さて、本日も前回と同様、草取りです。雑草が伸びるスピードは驚異的に早く、夏は草刈りし続けなければなりません。今日は沢山池ではなく、例の秘密の場所にて草取りです。草取りのほかにもう一つ作業があるのですが、参加者にはまだ内緒にしておきましょう。重労働なので笑
まずはあいさつと作業説明です。写真でも日差しが強そうなのがわかります。熱中症にならないよう気を付けてくださいさて、内緒と言っていた作業は講師から早々に参加者へ伝えられました。その作業とは・・・・?
何を隠そう「丸太運び」です。それも、単に運ぶのではなく、畔から一段下に降りた川に散乱している丸太を拾い上げて運びます。その様子はのちほど
まずは鎌を研いで・・・
畔の草刈りからです。鎌を研いで草刈りをし、定期的に鎌を研ぎ直す。みなさん、前回のたった一回で作業の手順を覚えてしまい、講師も何も言うことがありませんケガは油断した時こそ気をつけねばなりませんので、手元をよく見てくださいあっ、ケガをした方が出たという振りではありませんよ
田んぼの中の雑草も刈ります。講師曰く、こちらの田んぼは水管理がよかったのか雑草がほとんどないそうです。田んぼの水管理の重要性は何度も話していますが、実際に効果があるとなるほど~と思いますね
沢山池の里山と違い、こちらはまだまだ手入れをしていない自然状態です。上の写真の手前の稲見えますか?分げつが進んでいません。分げつ(分蘖)とは、前回も書きましたが復習です。稲は1本が分かれていく成長をします。3本ほど植えた稲は収穫時に20~25本ほどに育ちます。1本が複数に分かれていくことを「分げつ」と言います。写真の手前の稲は日当たりが悪く、ちょうど水を引き入れているあたりなので成長が芳しくなかったようです山から流れてくる水は水温が低く、日当たりが悪いと水の温度が上がらないので、水害と同じような状態になるようですね。お米の収穫ができないことはないそうですが、分げつが進んだ稲と比べて収穫量は格段に落ちます。
草刈りは早々に終わりましたので、本日のメインイベント(?)木の処理にいきましょう
田んぼ講習会なのに木の処理?と思われた方!この講習会は里山的環境の再生の一環として行っているものであって、将来農家を志す方を募集した講習会ではありません里山林手入れ講習会での活動で木の伐採などを行っていますが、田んぼへの日当たりに影響を与える木や、田んぼ周辺で倒木の恐れがある木などは処理する必要があるのです。今回は講師が事前に伐採した木を川から引き揚げてまとめる作業です。
丸太の大きさは60cm~80cmといったところです。重さは量ったわけではないので正確ではありませんが、ゆうに30kg以上はあると思われます一人ではとてもじゃないですが持ち上がりません
この木ですが、斜面に斜めに生えており、倒木の恐れがあることから伐採しました。樹齢約40年ほどのようですが、倒木した場合、遊歩道に倒れてきますので、散策者がいたら大変危険ということで伐採しました。また、倒木があると土に張った根が土を掘り返してしまい、地盤も弱くなります。二次災害の恐れもあるんですそうならないよう、里山は常に手入れをする必要があるわけです。
これは川に落ちている丸太をチェンソーで運びやすいように切っているところです。もはや持ち上がりません。笑
はい、綱引きですねまさか田んぼの講習会に申し込んで丸太を川から引き揚げる日がくるなんて想像もしなかったことでしょう。笑
写真だと伝わりにくいですが、大変な重労働でした。おそらく平均年齢が55歳を超えていると思われるので、腰あたりに影響が出るんじゃないかと・・・しかしみなさん、体が頑丈なようで、大きな木をロープもかけずに持ち上げたりする場面もありました。
大の大人二人で持った時にこの間隔ということは、写真の木は1m超えてますねう~む、実はみなさん隠れマッチョなのでしょうか
みなさんの苦労の甲斐もあり、作業は予定より大幅に早く終わりました。さすがです
さて、次回はついに稲刈りです田起こしから始まり、、成長した稲を刈る時がきました。楽しみですねー。
本日はみなさん本当にお疲れ様でした