平成28年度 里山林手入れ講習会(第2回)
2016年7月9日(土)9:00~ 第2回 竹の間伐材を使ったそうめん流しづくり
本日はあいにくの雨ですが、やります里山林手入れ講習会今日は木を切ったりはしません。手入れをしている過程で出る端材を使ってものづくりなどなどを行います。
さて、本日は何と「そうめん流し」やりますそうめんすら里山で収穫できるのかと思われた方。すいません、そうめんは茹でたものを用意しました薬味も・・・。笑
まずはテントを組み、流す場所の確保です。雨なのでそのまま流せそうですが、さすがにそこまで自然と共生はしておりません竹は里山手入れ地区内にたくさん生えているので、材料には困りません。竹は比較的身近な植物ではないかと思いますが、簡単に特性などを述べておきましょう。
竹はイネ目イネ科の植物です。広い意味ではお米の仲間なんですね成長した竹は食べませんが、青くなる前の竹は多くの人が食べていると思います。そう、たけのこです。なるほど、竹がイネの仲間であるということは、食べられるという点からは納得です竹は生命力が強く、一度その土地に侵入すると他の植物の成長を妨げることもあります。素材としての竹ですが、人との関わりの歴史も深く、昔からかごなどの材料として用いられています。加工しやすく柔軟性もあり軽量で丈夫、という素材としては大変優秀なものです。花が咲くと一斉に枯れる習性があるようで、花が咲く周期は40年~120年と言われています。実は、竹は生態が不明な点もまだ多々ある、とても不思議な植物なのですまた、正月に飾る角松に使用されたり、「竹を割ったような性格」、「破竹の勢い」など、比較的縁起が良く、良い意味の言葉としても使われることが多いですね。
では、加工開始です。
竹の真ん中に鉈(ナタ)を当て、トンカチで叩いていきます。すると、パッカーンと真っ二つに割れます。簡単に見えますが、これ意外と難しいんです長い竹を均等に二分するには、割っている途中でも割れ方を調整しなければなりません。
竹の中は空洞ですが、節があります。節をノミやトンカチで取り除き仕上げます。支える台ももちろん竹で手づくりですそして、こんなものまで手づくりします
なんだかわかりますか?そう、箸です竹の端材をさらに削って箸を作り、そうめん流しに使わなかった竹を使ってお猪口を作ります。竹は中々どうして万能な素材ですね
さあ台や什器も完成し、いよいよそうめん流し開始です
流しそうめんって実ははじめてです話には聞いたことあるけど実際やったことある方は意外と少ないんじゃないでしょうか?やってみようと思っても場所と竹の確保が難しいですよね。
薬味用の器も竹で作製です。ネギやミョウガも里山で収穫・・・いや、これは参加者の方が用意してくれました自然の中でのみんなでの食事ってなぜかおいしさが3割増しになりますよね惜しむらくは天候これで晴れていたら、涼を味わう夏の風物詩完成でした
みなさん雨の中楽しんでいますそうめん流し台の後ろの方はもはやテントからはみ出していて、天然の流しそうめん状態ですが、それはそれでおつというものですかな
というわけで、好評を博し本日のイベントは終了です。みなさんお疲れ様でした