平成28年度 田んぼづくり講習会(第3回)
2016年7月2日(土)9:00~ 第3回 草取り
本日は草取りです大変地味(?)な作業ですが、大変重要な作業です。この作業を怠ると、お米の収穫量に多大なる影響を与えてしまいます雑草を刈らないと稲に栄養がいかず、十分に生育しないんですね。雑草が栄養分を取ってしまうということです。
今日の道具はこちらです。そう鎌と砥石です。鎌は使っているうちに切れ味が落ちてきますので、作業の途中途中で研ぐ必要があります。庭の草刈りなどで使ったことがある方もいるかもしれませんが、ほとんどの方が鎌を使用した経験はないのではないでしょうか?これがまた結構な切れ味で、使い方を間違えると正に凶器です草刈りの作業でも周囲の人と適度な距離を保たないと大変危険です。
講師から鎌の使い方の説明です。草を引っ張る必要はなく、手首のスナップで刈ります研ぐ際には、刃が動かないよう足などで固定して研ぎます。これを繰り返し、草を刈っていきます。講師曰く、夏の農家は雑草との闘いだそうです刈っても刈っても雑草は次々生えてきます。「雑草魂」なんて言葉がありますが、刈られても刈られてもめげずに生えてくる様を見ていると、なるほど、よくできた言葉だなと感心させられます
では、作業の様子を見てみましょう
畔の草刈りの様子です。毎年のことですが、草刈りのBefore、Afterの写真ってわかりにくいんですよね。。。刈った草はそのままにするので、パッと見では変化がないわけです
田んぼを覆うような黄緑色の雑草を見たことありますか?「ウキクサ」という根をはらずに浮かんでいる雑草のことです。よく見てみると2種類のウキクサがあるのが見て取れます。このほかにも田んぼには通常の野原には生えない雑草が生えています。この田んぼに生える雑草が実は絶滅危惧種になっているものがあるそうです田んぼという特殊環境があればこその植物なのですが、田んぼ自体が減ってきていることもあり、徐々にその姿が消えているそうです。しかし、稲を収穫するという点においてはこれらも雑草には変わりないので、刈ってしまいます。この点には様々な意見があると思います。絶滅危惧種であることを優先させるのか、稲にとっては雑草であるということを優先させるのか。今のところ、人間にとって有益ではないということで、雑草という考え方を優先させています。しかし、価値観は時代とともに変わりますので、これら水田雑草が保護対象になる、なんて日が来ないとも限りません
さて、田んぼ自体の雑草も駆除します。駆除の仕方ですが、鎌で刈り取るわけではありません
田んぼに生えている雑草は手で抜くか、そのまま足で踏み込んで水田に埋めてしまいます。これで枯れてしますんですね。
田んぼにやや大きな穴、直径6~7cmほどの穴があいていたので、カエルでもいるのかなと掘ってみたところ・・・・・・・・・・・
アメリカザリガニでした。ザリガニもこんなに大きな穴を掘るんですね。知りませんでした
さて、本日の作業はこれで終了です。次回は・・・・・草取りです笑
田んぼ青と赤のコントラストを見つけたので撮影左がシオカラトンボ、右がショウジョウトンボです。