平成28年度 田んぼづくり講習会(第2回)


2016年6月5日(日)9:00~ 第2回 田植え

 本日は田植えですsign01天候はあいにくの雨ですが、里山活動、そして農家には雨が降ろうと関係ありませんrain…さすがに警報が出たら講習会は中止になりますがcoldsweats01

 さて、田植えですが、時期が地域によって違うようです。九州地方や中国地方では3月頃田植えをするところもあるようです。関東地方や関東より北では5月から6月あたりに田植えをするようです。中国地方以南では田んぼの二期作をするところもあるようで、そのために田植えの時期が早いのですねflair収穫した後にまた田植えをし、収穫する。講師いわく、稲は植えた量の約300倍になる非常に効率のいい作物なのだそうですsign01農林水産省発表の平成26年度資料で、生産額ベースの全体食料自給率は64%となっていますが、お米だけでみると、米全体では97%、主食用ではなんと100%の自給率です。他の作物に比べると確かに効率がいい作物のようですね。農家の数が違うという点もあるかもしれませんがwink

 

 さて、今日の田植えですが、沢山池ではなく、現在里山的環境再生中のもう一つの場所で行いました。場所は…ちょっと大人の事情で言えませんbearing再生真っ最中なので、今よりさらに生きものたちが増え、里山的環境が再生できたらこっそり教えますconfident

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 天気予報は午前中は雨、午後からは曇りから晴れになる予想cloudはてさてどうなるでしょう??ところで、テレビ等の天気予報は主要都市の天気を予想してくれますが、横須賀だと横浜の天気を参考にする方が多数でしょう。でも横浜と横須賀って微妙に天気違いますよねcatface他の都市でも同じような感想持ってる方がきっといらっしゃるはず!あっ、独り言です。笑

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 では、雨は徐々に弱くなると信じて田植え開始です。横一列に並んで田植えをしていますが、昔はこの広さだとおそらく2~3人程度でやっていたと思われます。講習会なので長時間は田植え作業をしませんが、1日中この姿勢だと腰が痛くなるだろうことは容易に想像できますねcoldsweats02

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 田植えですが、何となく目測で一定の距離を開けているわけではありません。写真が小さくてわかりにくいかもしれませんが、目印を付けた紐を田んぼの端から端に引いてまして、それを目安に植えています。農家さんによっては田んぼに直接線を引くところもあるようです。

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 さて、さきほど雨が弱くなることを信じて作業開始しましたが、ここにきて雨脚が強くなってきましたrainしかし、ここまでやっている以上後には引けぬsign01という気迫の元、作業続行!見事!本日の田植えは完遂ですsign03今日の沈没者は2名でしたsmile田んぼに足をとられ、田んぼに倒れこんでしまった人のことです。毎年数人が田んぼと重力といろいろな法則に負けて田んぼにダイブしてしまいます。来年はこれを読んでいるあなたがDive to TANBOする番かもしれません、フフフ。。。。。smile

 

 ところ変わって沢山池です。今年のこちらの田植えは、去年以前の講習修了生が行いました。

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 何も言われずとも体が動く、もはや準農家になってきているのではないかと思えるほどのテキパキした動きですhappy01shine田んぼに水がないように見えますが、実は田植えの際は水がない方がやりやすいのです。また、稲が小さいうちは必要以上に水があると枯れてしまいます。日の光があたらないからですねsunまた、水を張るのは雑草の増殖を防ぐためでもあります。何となく田んぼというと常時水があるイメージを持つ人がたくさんいますが、そうではないんですねcatface

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 あれsign02そういえば雨がやんでいます。午後から雨がやむという天気予報は当たりだったようです。

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 さすが、少人数でも早いですね。植える面積も違いますがねsmile

 関東は最近梅雨入りしましたが、まだ雨が多く降っているというほどではありません。梅雨時に雨が少ないということは農家さんにとっては死活問題です。稲にとって重要な要素は、水・日光・気温です。雨が降らなくても農業用水路から水を引くのでは?と思った方!農業用水路の水も無限に湧き出てくるわけではありません。おおもとは雨です。雨が降らないと水不足という事態に陥ります。なので、農家さんにとってはまさに「恵みの雨」というわけですね。

 ちなみに、最初に地域によって田植え時期が違うという話をしましたが、どうやら日照時間と気温が関係しているようですsun東北などでは気温が下がり日照時間が短くなると、稲の生育に影響が出てしまいます。かといって、九州と同じように3月頃に植えるには気温が低すぎるわけです。沖縄などでは関東以北ほど冬に気温が下がらないため、稲の二期作が可能になるんですね。この里山的環境再生事業でも、去年この田んぼ以外に試験的に田植えをしてみた場所があったのですが、稲の「分げつ(稲が根本から分かれて新しい茎が生えてくること)」が進まず、結局収穫にはいたりませんでした。農家さんにきいたところ、原因は日当たりの悪さとのことでした。日当たりが悪いので稲の分げつが進まない、また、日当たりが悪いので水の温度が上がらず冷害状態になっているとのことでしたweep

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 それでは本日の作業はこれで終了です。みなさまお疲れ様でしたhappy01次回は、地味な作業だけれどこれをやらないとおいしいお米が育たない「下草刈り」です。