平成27年度 里山林手入れ講習会(第5回)
平成27年度12月12日(土)9:00~ 第5回 林床・コース整備
12月に入りました。ですが、今年は暖冬?と思えるような気候です例年では初雪を観測している地域も、初雪がまだだとか里山の景色も夏に比べればみどりが減ってはいますが、本格的な冬を感じるほどの風景とはまだ言えません
さて、今日は林床・コース整備です。林床は「りんしょう」と読みます。簡単に説明すると、林や森の木々の下に生えている植生のことです。林床の下草刈りや低木の伐採などをおこなうのですが、今日の作業のメインはコース整備の方です。
まずは今日の作業説明から。なるほど、コース整備とは単に今あるコースの草刈りをしたりするだけじゃないんだな、と。そう、本日のコース整備の内容は、手づくり階段を作ることですもちろん、コンクリートではありません。里山林の手入れを行って出た端材を使って、木の階段を作るわけです。
切り出した端材を運びます。今日は第4回までお伝えしていたコナラの植樹場所への階段を作ります。実は、今まで植樹場所までは斜面を駆け上がっていました。整備されていない斜面なので昇り降りがキツイんですよ…そこに階段を作ってしまおうというわけです。これもコース整備の一環ですね
端材を鉈で削り、杭を作っています |
位置を決めて作業開始です | 1段目を作っています。高さはどうかな? |
杭打ちの様子。階段の安全性の要です。 |
階段づくりの大まかな流れは、位置を決める、杭を打ち込む、段となる木を杭に密着させて置く、土を盛って踏み固める、というものです。作業一つ一つはさほど難しくはないのですが、中々の重労働であることと、一段あたりの高さを決めるのが悩ましいところです低くても高くても階段としては昇りにくい、一段あたりの奥行きの幅も狭いと昇りにくい、広いとこれまた昇りにくい、という代物です。万人にとってちょうどよいと思えるモノを作るのは大変難しいですよね。そう考えると、街中にある階段、特に駅などの階段はよく計算されて作られているなぁと感心してしまいます
おおまかな位置はこんな感じです |
斜面を階段にする微調整をしています | 木槌で叩いて杭や枕木の強度チェック |
微調整を繰り返し、ようやく完成です
対比させるために、最初の斜面の状態の写真を撮っておくべきでした
何かを完成させたりすると、達成感で一杯になりますね。みなさんいい笑顔ですみなさんの苦労の結果、コナラの植樹場所まで斜面を駆け上がる必要がなくなりました。ありがとうございますまた一つ、沢山池にコースが出来ました。
さて、次回でこの平成27年度の里山林手入れ講習会は最後です。最終回は沢山池から山道に入り、山を散策します。
本日もお疲れ様でした