沢山池の里山『第2回自然体験会』
2015年10月24日(土)9:30~ 「秋の自然素材でリースづくり」「竹トンボとぐい飲みづくり」
沢山池の里山で自然体験会を開催しました

今回は沢山池の里山の中で材料を採取して作るリースづくりと、同じく、沢山池の里山の中で取れた竹を使って竹トンボとぐい飲みを作ります。ぐい飲みとは、簡単に言えば、竹で作ったコップです。お茶などをそのぐい飲みで飲むと、竹の香りが足されてなんとも言えない風流な味わいを感じる事ができます
さて、どんな様子か見てみましょう

『竹トンボとぐい飲みづくり』
説明中。ナイフを使うので気を付けましょう!
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竹細工の完成イメージはこんな感じです。
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親子やおじいちゃんとお孫さんで参加されている方が多数です。竹トンボを手づくりするって最近では中々ありませんよね。ナイフを使って工作するということも、最近では減ってきているのではないでしょうか。
全体的な作業風景はこのような地味な絵面です
笑ですが、一人ひとりの手元を見てみると、職人さながらです。みなさん何をしているのでしょう。
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こうやるんだぞ、とお父さん |
やり方をよく見てるんだぞ、とおじいちゃん![]() |
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ミリ単位でやらんとうまく飛ばんのかなぁ…![]() |
ちゃんと真ん中に穴を開けないとバランスが…![]() |
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う~ん…うまく削れないなぁ![]() |
ちょっと孫にいいとこ見せたいんだよ![]() |
初めての体験で四苦八苦されています。昔作ったことがあるけれど、しばらくやってなかったから勘が鈍ったよ、なんて方もいます
自然のものを素材として、自分の手でモノを作るという体験は子ども達にとって大変貴重なものですね。ものづくりキットなどが売られているのを見ますが、自然の素材は形も均一ではないですし、目印もありません。自分で考え、自分で調整し、自分で作り上げる必要があります。ナイフで竹を削る感覚というのも、見るより実際やってみて体感し、自分の経験値として蓄積されていきます。百聞は一見に如(し)かず、ということわざがありますが、まさにこのことわざを子ども達は体験している最中です。
さて、削った竹ですが、このように火であぶってひねりながら徐々に曲げていきます。この角度をつけるという作業がとても難しく、大人も子どもも苦労していました。中にはあぶりすぎて、せっかく削った竹が焦げて割れてしまった子もいました。でも、それも一つの経験です。こうやると失敗するから次からこうしよう、というひらめきが重要なんです
ようやく完成です
自然の素材を使って自然の中で遊ぶ、横須賀の魅力の一つがこの写真に集約されていると思いませんか?
ぐい飲みも完成です。ぐい飲みは竹を切って削るだけなのですが、飲み口で口を切らないようなめらかにするのが難しいところです。また、漆を塗ったりするわけではありませんので、永年使える代物でもありません。おそらく、傷んだらまた新しいものを作る、そのために竹を切る、すると竹の繁殖を抑えられる、という流れだったのでしょう。自然の摂理に逆らわない、自然と人間との共生がそこにはあります。『秋の素材でリースづくり』
変わって、こちらはリースづくりです。リースづくりは素材集めから始まります。
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山ガールというスタイルのファッションが流行っていますが、これが本当の山ガールの姿です
さて、集めた素材でリースを作ります。竹トンボと違って精密な長さや削り方は必要なく、むしろクリエイティブに自分の気に入った形に仕上げていきます。
素材を選別し、どういう形で仕上げていくかを思案中です
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葉だけで飾る、リボンを付ける、マツボックリを重ねる、実のあるツタを絡ませるなどなど、千差万別にリースが作られていきます
仕上げ段階に差し掛かりました。みなさん、出来栄えはどうでしょう?リースはこれが正しい形というものは存在しませんので、満足のいく作品が出来ればそれでよしです。ですが、一人で作るより、こうしてたくさんの人達と作った方が想像力も湧きますし、何より楽しさが何倍にもなります
リースと沢山池の山、その向こうには青空が広がっています。自然のモノと人工のモノが融合したイメージです。このリースを人工のモノと言っていいかはなんとも言えないところですがどちらのイベントも大好評でした

参加されたみなさん、お疲れ様でした
















