平成27年度 里山林手入れ講習会(第2回)
平成27年9月5日(土)9:00~ 第2回 除伐
当初予定していた第2回は雨で延期になってしまいましたやや期間が空いてしまいましたが、今回が第2回です今日が初めての参加という方もいます。張り切っていきましょう今日から午前の作業と午後の作業に分けて行います。
さて、今回の作業ですが「除伐」です。除伐ってナニ??と思った方がいますね?除伐とは、「森林の混みすぎを緩和し、形質の良い将来性のある木を育てるために、目的樹種以外の木を中心に、形質の悪い木を除去する作業」のことです。…え?まだわかりにくい?そうですよね
つまり、将来何かしらの材料になりそうな木は残して、そうじゃない木は切ってしまい、日の光が木々の間に届くよう草や枝で日が遮られている所を切り開く、ということです。もちろん、下草刈りと同時並行です。
まずは準備体操から
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ケガしないように体を慣らします
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準備体操も終わりましたので、作業に移りましょう大鎌や手のこなどそれぞれの道具を使って手入れをします。
大鎌で草刈りをしたり、のこぎりで枝を切ったりと非日常の経験に参加者は目を輝かせています特に、木を切るということは言葉では言い表せない充実感、達成感があります。さて、段々と木の間から日の光が差し込み始めました。日の光が届かないと特定の樹種しか成長しなくなってしまいます。あえてそのように生育させる場所もありますが、この講習会の手入れは、基本的には日の光を地面まで届かせます。
ちょうどよい頃合いになったので午前の作業はここまでです。道具の手入れをして終わります。
さて、午後の作業ですが、木のない斜面に植樹をします。里山を再生するには、既存の木の手入れだけではなく、新しい木も育成しなければなりません。植樹する斜面はこのような様子です。
里山は人間生活と密接に結びついたもので、植樹をし、木を切るまでの数十年間手入れをします。昔は薪などの材料として木を切り出し、そうした生活は特別なものではなく、割と普通のよく見る風景でした。そこには様々な生物も生息していたことでしょう。
植樹しているのはコナラ・クヌギという樹種です。秋になるといわゆる「ドングリ」をつける樹種です
まずは掘る。次に水を流し込む。そして苗木を植える。そのあとは水を流す。土を入れる。水を流す。土をさらにかぶせる。水を流す。踏み固めるといった工程です。土中の隙間をなるべくなくすために土を入れ水を流す作業を繰り返します。根元にあるものは周辺に落ちている枯れ葉などを集めたものです。土が乾燥するのを防ぐために置くのだそうです。
今日はコナラ2本、クヌギ2本を植樹しました。見た目が「樹木」となるには7~8年、成長した樹木になるには約20年ほどとのこと。気の遠くなる年月です
自然と付き合うには長く時間をかけ、焦らず、見守り、手を入れるということが必要です。今日の作業はここまでです