里山的環境の保全と活用
里山モデル地区(長坂)

図3.png◎生物多様性(生物とその生息環境)の保全
◎人々が自然とふれあう場や環境教育・環境学習の場としての活用

 

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 現在は生産や生活の場として利用されることが少なくなった里山的環境を、市民の憩いや環境教育、生態系保全など、新しい価値観のもとで保全・活用することを目的としています。

 平成23年度に野比と長坂にモデル地区を設定し、市民、事業者、市が連携して水田や雑木林などの手入れを継続的に行い、身近な自然を感じながら体験する活動を行ってきましたが、令和4年度に公園になったことをきっかけに、その豊かな自然をより活用していくため、改めて活動団体の募集を行い、令和5年度から民官連携での環境保全を開始しています。
活動団体の紹介はこちら

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◎かつての状況から学ぶこと

 沢山池の里山は、長坂3・5丁目の一部で、旧字を虫山(ムシヤマ)といいます。大楠山南麓の芦名から荻野、太田和へと続く谷戸群の一部。当時は何件もの農家が水田耕作や薪、柴の採集をしており、東側斜面は一部に「楢」、「笹」の林がありました。谷底はすべて田んぼで、斜面にはうっそうとした木のない、とてもひらけた谷戸だったことがわかります。
無題s沢山池.jpg◎沢山池

 昭和11年、田んぼへの安定的な水源供給を願って最大水深9mの横須賀で最大の農業用水地「沢山池」が造成されました。しかし、沢山池はわずか40年でその役目を終え、釣り堀等に活用されたのち、管理上の理由から水を抜かれ、現在のヤナギ湿地に変わっていきました。



◎活動の再開
 近年はこの谷戸で営農等を行っている人はおらず、散策などでごくわずかの人が訪れるのみでした。また、谷戸の上流部は発生土処分場として埋め立てられ、大規模な砂防堰堤も建設され、谷戸の存在感は地域から薄れていました。横須賀市内で点在するかつての里山を保全するため、平成24年度から調査を開始し、復田や樹林地管理を始めました。作業は始まったばかりで、まだかつての景観とはほど遠いです。しかし、生き物たちは少しずつ戻ってきています。
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流れ無題.jpg図6.png無題自然体験.jpg
◎自然体験
 年に数回の公募イベントや、活動団体の里山わらべがっこによる毎月の親子自然体験活動、よこすかプレーパークの遊びを通じた自然体験活動のほか、連絡会に所属する幼稚園・保育園団体が自然体験を通じた環境教育のフィールドとして活動しています。

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◎田んぼ学校
 田植え、稲刈りなどの体験を荻野小学校のカリキュラムに組み込んで活動しています。自然体験だけでなく、長坂地区固有の郷土文化の学習にもつながっています。

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◎環境調査
 三浦半島には、植物、昆虫などの専門性の高い市民調査グループが数多くあります。毎年定期的なモニタリング調査をし、保全活動へのフィードバックを重視しています。

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◎里山での講習会
 田んぼと里山林の手入れに関するボランティア講習会を行い、他地域でも通用する技能の習得を目指します。修了生の多くが、沢山池の里山で今後の保全活動を担ってくれています。

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