里山的環境の保全と活用

羽を休めるサシバ(写真提供:横須賀市自然人文博物館)

サシバプロジェクトとは

 企業の環境保全活動の参加や、再生可能な原材料調達と資金提供を通じた環境保全に取組む
「サシバプロジェクト」を令和元年度から現在の民官連携エリア内で開始しました。

 サシバとは小型の猛禽類であり、里山を主として生息する渡り鳥であるため、里山を象徴と
するこのサシバが再営巣できるような環境を再生する取組みが「サシバプロジェクト」です。

 環境保全を主導するNPOやNGO、原材料調達を通じた資金提供や人員提供する企業、土地
所有者の市、保全活動団体の連絡会が協定を結び、田んぼの再生や緑地の整備をしています。

 発生したワラや米は企業の製品や包装の原材料に活用され、その調達資金は保全活動に
役立てられる仕組みになっており、横須賀市の民官連携による環境保全のモデルケースです。

事業スキーム

水田再生と緑地整備による生物多様性保全

 このプロジェクトの中心となる団体であるNPO三浦半島生物多様性保全が中心となり、
長坂緑地里山活動連絡会も協力しながら、水田の再生により多くの生き物の住処となる
湿地を作り、維持管理をしています。

 プロジェクトを開始してからは、これまでに確認されていなかったヤマアカガエルなど、
かつての里山にいた生き物たちが戻ってきています。

水田再生による生き物のための湿地づくり

戻ってきたヤマアカガエル

企業による環境保全活動への参加

 この取り組みは、プロジェクト事務局である公益財団法人日本自然保護協会を通じて、
企業からの資金提供や参加によって支援を受けています。

 株式会社ラッシュジャパンでは、長坂緑地で再生された水田の米を自社製品に使用したり、
ワラを原材料に使用した梱包材である「サシバボックス」を製作しているほか、社員による
田植え作業への参加するなどして、このプロジェクトを支援する取り組みを行っています。

ワラを使った包装箱「サシバボックス」(画像中央)

社員による田植え作業への参加

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企業に向けた支援の呼びかけ・普及啓発

 公益財団法人日本自然保護協会では、このプロジェクトをはじめ日本各地の
サシバの生息地で、企業と協力しながら保全活動への支援を行っています。

 長坂緑地での「サシバプロジェクト」も、この支援活動の一環になります。

国際的なサシバ保護活動への支援の呼びかけ

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民官連携のための活動場所の提供と支援

 横須賀市は、長坂緑地に「里山ゾーン」「民官連携里山エリア」を新たに設定し、
公園用地での民官連携による環境保全活動の場所や発生材の提供のほか、
そこで活動する団体で組織する「長坂緑地里山活動連絡会」へ交付金を給付して、
このプロジェクトをはじめとする活動を支援しています。

再生された民官連携里山エリアの谷戸田

関連リンク

事業者の皆さんへの支援のご提案

原材料調達や事業活動で環境保全!

米やワラ、木や竹など里山の発生材を自社製品に使ってみませんか?

寄付やふるさと納税で環境保全!

横須賀市や長坂緑地里山活動連絡会、各活動団体を寄付や機材提供で応援しませんか?

社員による環境保全活動への参加!

水田再生、里山林の手入れ作業や、長坂緑地里山活動連絡会に参加してみませんか?

環境保全を広報やPR活動で応援!

自社発行紙やホームページなどで長坂緑地の活動を紹介しませんか?

長坂緑地のことが気になる、応援したい、そんなときは...

 下記担当までご相談ください!企業向けに長坂緑地の見学ツアーも受付中です。

 長坂緑地里山活動連絡会 事務局 横須賀市建設部自然環境・河川課 
 〒238-8550 横須賀市小川町11 電話 046-822-9832(直通) 
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